自作武器を作ろうず

<!-- リトルカブにハイコンプ組んだりペットボトルロケットでロケットランチャー作ったり、Arduinoで赤外線ラジコン作ったり、JavaScriptでしょーもないアプリ作ったり、「レビュー」の名のもとに意味もなく買ってしまったガジェットの自慢する暇な大学生のつれづれなるままなブログです。 -->


無題

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メロスは焦っていた。



 必ず、かの工学府の推薦入試に合格せねばならぬと決意した。
…と意気込んだまでは良かったものの,勉強は予想していたよりも遥かに難しく,先輩にもらった過去問5年分の半分も解き終わらないうちに,遂に試験日まで残り一週間を切ってしまった。焦りに焦っていた。



 なんたって,本番で3時間で解かなければならない過去問に,一週間ちかく格闘してやっとこさ赤ペン修正だらけの醜い答案が完成する程度の亀進捗っぷりである。しかし非情なことに,試験日は待ってくれず,むしろ沈みゆく太陽の10倍のスピードで迫ってきている気がしないでもない。





 メロスにはZ変換がわからぬ。変圧器がわからぬ。



 カルノー図もわからぬ。ファジイ制御も知らん。



 磁気浮上系の運動方程式とかシルベスター行列とかに至っては,ググってもよーわからんかった。






 メロスは、地方国立の機械科4年生である。



 微分方程式を解き、四力と遊んで暮して来た。





 けれども制御工学に対しては、人一倍に敏感であった。





 ひとりの少女が、メロスのパソコンのLANケーブルを抜いた。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。



 「メロス、君は,クソザコナメクジじゃないか。怯えながらそんなポエッティな文章書いてる暇があったら,早くその過去問を解くが良い。この可愛い娘さんは、メロスの学力がクソザコナメクジな上に,焦燥のあまり勉強ほっぽり出してネットの海にクッサイ文章を書き連ねて現実逃避してるのを、皆に知られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」



...んなこと言ったって,もはや今更勉強したところでどうにもならねーよバーカと悪態をつき,勇者はひどく落胆した。





だめだこりゃ。 TOEICの濁流は何とか泳ぎきったけど,過去問の山賊に勝てる気がしない。

シラクス遠すぎ。


 とは言ったものの,ここで諦めるのもなんか癪だ。
 今まで半年間続けてきた勉強が全部無駄になるのはそれこそ不本意である。

 勝算は限りなく0に近いが,量子力学的なお話をすれば,合格発表の結果を観測するまでは合格と不合格の状態が確率的に重なり合ってる状態らしい。どんなに受かる気がしなくても,合格発表の日までは合格している状態が微粒子レベルで漂ってるということだろうか。

 そう思うと,何かやる気が湧いてきた気がしないでもない。
  もうちょっと頑張ってみることにする。



 ここまで読んでくれてる人がいたら,最後にもう一つお願い申し上げたい。メロスがシラクスのキャンパスで晴れて学生生活を送れるように,心の隅で祈っててくれると嬉しい\。


 次の更新で,合格祝いにちょっと高いお店で旨酒(ししゅ)を飲み,生彘肩(せいていけん)を頬張り,合格の嬉しさのあまり剣舞して,自分へのご褒美に白壁一双と玉斗一双をamazonでポチる話が書けますように。